Tradosオンラインエディタ – チームワークを支援して理想的な仕事を実現

Alina Bojescu 2022年9月15日 読了目安時間:4分
このブログでは、Tradosオンラインエディタと、それを活用してコラボレーションを強化し、共同作業を容易にしてダイナミックな作業を実現する方法についてご紹介します。
シンプルな翻訳業務ほど素晴らしいものはありません。翻訳に伴う煩雑な業務がまったくなく、可能な限り最高の翻訳を提供することに専念できます。
 
しかし残念ながら、ほとんどの翻訳業務はシンプルでも簡単でもなく、代わりに非常に多くの煩雑な業務がついて回ります。
 
翻訳業務には多くの関係者が関与していることがよくあります。たとえば、所属する組織全体、顧客の組織、そしてもちろん、専門知識を持つエキスパート(SME)などです。SMEの所属する企業がばらばらであれば、翻訳業務はより一層複雑になります。さまざまな企業、専門職、国からSMEが集まり、プロジェクトの関係者の数が膨れ上がることも珍しくなく、すべてをまとめて効率的に管理することが恐ろしいほど難しくなる場合があります。
 
いくら頑張ってみても、プロジェクトが複雑になるほど、必然的に生産性は低下し、作業期間は長引きます。
 
 
共同作業が鍵
 
プロジェクトに多くの関係者が存在する場合、効果的な共同作業が不可欠になります。ただ、効果的な共同作業のはずが、テクノロジーやシステムが助けになるどころか、妨げとなることが多いのがもどかしいところです。
 
同じ組織内で作業するユーザーは、ほとんどが同じ翻訳管理システムを使用します。定期的に使用している場合は使い慣れていますが、あまり使ったことがない、あるいは組織外にいるためまったく使用経験がないユーザーの多くは、システムやその効果的な使い方を把握するのに苦労しています。これは特に、ほとんど馴染みのない多数の異なるシステムで作業するよう求められることの多いSMEに当てはまります。
 
システムを効果的または効率的に使用できないと遅延が発生するのは明らかで、問い合わせや誤解が増えることになります。さらに重大なのは、本来の作業時間よりも多くの時間がかかってしまうことです。システムへの不満は必然的に、コミュニケーションの分断、メールに添付したWord文書でのやり取り、バージョン管理をほとんど行わない、またはまったく行わないといったその場しのぎの対策につながります。
 
また、同じプロジェクトで異なるシステムを使用しているユーザーに問題が発生し、効果的なコミュニケーションや共同作業が妨げられることもあります。ファイルとデバイスの互換性に問題があれば、深刻な懸念や遅延が発生しかねません。
 
 
連携しやすくする
 
共同作業や連携を容易にするものは何でも、効率性の向上とプロジェクト期間の短縮に役立ちます。
 
非常に煩雑になりがちな作業に対する完璧なソリューションはありませんが、Tradosのすべてのエディションで利用できるオンラインエディタなら、少なくとも一部の問題を排除し、それ以外の問題もいくつか軽減できます。
 
Trados Studioは広く普及し、世界中で27万人を超えるプロの翻訳者に使用されていますが、これを所有していたり、使用方法を知っているSMEはほとんどいないでしょう。
 
オンラインエディタのインターフェイスは、プロ向けの翻訳支援支援ソフトウェアよりもシンプルで直感的なため、SMEにとっても習得がきわめて容易です。また、Microsoft Word形式のレビュー機能も備えているため、変更履歴やコメントを追加しやすくなってます。これらはすべて1か所にまとめられ、ユーザー全員が確認できるため、他のSMEや翻訳者との共同作業がはるかに容易になります。他のツールよりもずっと使いやすいため、SMEはすぐに操作に慣れて、効果的な使い方を習得し、レビュープロセスの効率化、納期の短縮、高品質な翻訳を実現できるようになります。メリットだらけです。
 
 
両方の長所
 
翻訳者として最も面倒な作業の1つは、さまざまな関係者からのあらゆる変更やコメントをまとめることでしょう。さまざまなシステムやバージョンにわたってそれらを追跡し、すべてのフィードバックを確実に取得して反映することは、ぜひなくなってほしい頭痛の種です。
 
オンラインエディタを使用すると、誰もがドキュメントにアクセスできるため、共同作業やフィードバックの反映がずっと楽になります。また、より高度なレビューオプションも用意されているため、テキスト内の変更内容を一目で簡単に確認できます。全員が同じプラットフォームで同じドキュメントを表示、レビュー、編集できるのは大きなメリットであり、生産性と納期の大幅な改善につながります。
 
翻訳プロジェクトに携わるすべての関係者、特に翻訳者にとってのもう1つの悩みの種は、大量のファイルの読み込みにかかる時間です。ここでも、オンラインエディタを使用することで、ファイル全体が読み込まれるまで待つことなく、コンテンツの一部をストリーミングすることで容易に作業することができます。
 
オンラインエディタを使用すれば、時間や場所に縛られない、柔軟な作業が可能になります。オンラインなので、移動中にプロジェクトを停止して再開したり、プロジェクトにチェックインしたりするのも非常に容易です。ずっとデスクにいる必要などありません。もちろん、インターネットに接続されたどのPCでもブラウザで作業できます。
 
共同作業は、生産性を向上させ、翻訳業務をできるだけスムーズかつ迅速に行うための鍵となります。Tradosのオンラインエディタ機能で最も重要なのが、コラボレーション機能です。これにより、シンプルな翻訳を煩雑にしていた面倒な問題が減り、翻訳業務がはるかに楽になります。
Alina Bojescu
制作者

Alina Bojescu

Marketing Manager
RWSのMarketing Managerとして、企業を対象としたTrados宣伝業務に従事しています。出版メディアの学士号を取得しており、7年以上マーケティングに携わっています。
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