Passolo 2022の新機能
2021年12月6日
読了目安時間:3分
2018年の前回のメジャーリリース以降、共同作業や効率性、ユーザーの生産性の向上を目指し、Passoloの新機能や統合の開発に取り組んできました。
このブログでは、今回のメジャーリリースに搭載された優れた新機能の一部をご紹介します。
- Microsoft .NET 5.0のサポート
- 当社のクラウドプラットフォームとの統合
- 柔軟な仮想フォルダを使用した管理の強化
- 自動化機能の強化
- ファイル形式と構成の拡張
Microsoft .NET 5.0のサポートにより、長期にわたって活用可能
Microsoft .NETは、ユーザーがPassoloと併用する最も一般的な開発プラットフォームです。最新のMicrosoft .NET Frameworkに対応するため、Passolo 2022は、.NET 4.8以前の古いバージョンとともに.NET 5.0もサポートするよう更新されています。今後、最近リリースされたMicrosoft .NET 6.0もサポートする予定です。この更新により、ご使用の開発者ツール、プログラミング言語、ライブラリに合わせて、独自のペースでローカリゼーションプロセスを調整できます。
クラウドプラットフォーム統合で共同作業を効率化
Passolo 2022は、RWSのクラウド翻訳サービスであるTrados Enterprise、Trados Accelerate、Trados Teamとの連携が可能になりました。これにより、共同作業の柔軟性が高まり、その機会がさらに広がります。
Passoloとクラウドプラットフォームを統合することで、高度なプロジェクト管理機能をすべて利用できるようになり、自動化と翻訳生産性のレベルアップが見込めます。これにより、プロジェクトマネージャーはPassoloプロジェクトの管理に関わる多くのタスクから解放され、作業を円滑に進めることができるようになります。
ファイルをクラウドに直接公開することで、次のことが可能になります。
- Passoloのプロジェクト管理機能やQA機能を柔軟に組み合わせ、効率的なクラウドプラットフォームを活用して、チームの管理、作業の共有、バックアップの作成、翻訳段階でのオンライン作業を行えます。
- Trados Online Editorで迅速かつ俊敏な翻訳やレビューが実現します。
- Trados Studioで翻訳用ファイルを開き、upLIFTやAutoSuggestなど、生産性向上を可能にする強力な機能を活用できます。
- クラウドに保存されている一元管理された翻訳リソース(TMや用語ベース)を活用し、翻訳プロセスをスピードアップできます。
- 使いやすい同期機能により、最新の翻訳をPassoloプロジェクトに自動的にインポートして、ローカリゼーションマネージャーの作業負荷を軽減できます。
Passoloの新しい「クラウドへの公開」ウィザード
多くの機能強化で、より使いやすく
仮想フォルダ:コンテキストの管理を強化
Passolo 2022には、原文ファイルを任意の仮想フォルダにグループ化するオプションが追加されています。これにより、翻訳チームは作業対象の文字列のコンテキストをより適切に管理できます。仮想フォルダは必要に応じて作成、削除、名称変更でき、プロジェクトレベルでもバンドルレベルでも利用できます。この強化により、開発者は開発プロセスのニーズに応じてコードを分類する一方、ローカリゼーションプロジェクトマネージャーは翻訳者にわかりやすく作業効率のよい順番にするために、ソフトウェア文字列を「仮想的に」グループ化することが可能です。大規模な翻訳プロジェクトを管理するときでも、プロジェクトマネージャーや翻訳者の混乱を避けられ、作業を機動的に進められます。
自動化の強化
生産性向上のため、Passoloの自動化機能が強化されました。新しい仮想フォルダ作成機能はワークフローで自動化できます。GroupShareのプロジェクトファイルからSDLXLIFF、SDLXLIFFからTrados GroupShareのプロジェクトファイルへの自動変換が可能になり、Passoloプロジェクトは、新しいクラウド連携機能に沿ってクラウドに自動公開されます。
ファイル形式のサポートを強化
Passoloのファイル形式のパーサーを強化し、利用可能な構成や互換性を高めることで、より多くのファイルに対応できるようになりました。.NET 4.x、WPF、JSON、XAML、XML、YAML、Java、RCをはじめ、多数のファイル形式が更新されています。
Passoloとすべての改善点について詳しくは、Passolo 2022のリリースノートをご覧ください。